2008-09-30

シャープさんフラットさん

"Mr. Sharp Ms. Flat"

NYLON 100℃ 32nd Session 15th anniversary 「シャープさんフラットさん」 を見に、下北沢に行ってみた。

始めに言っておくけれども、
私はNYLONが大好きである。
NYLONは大倉孝二やニャースの声で有名な犬山イヌコ、
グループ魂の三宅弘城、
そして主催が元有頂天のケラリーノ・サンドロヴィッチ(日本人です)
が所属する劇団って言ったら誰かかするかな。

今回はNYLON15周年の作品で、
ホワイト版とブラック版、
2種類あるんだけど、
さすがにお金がないので、
大倉孝二のブラック版だけ観劇。

DM限定先行予約を使ったからか、
前から2列目っていう超良席。
その分大倉の長身がよりでかく見えたよ。

内容は喜劇作家の主人公が、
サナトリウムに入院して、
そこに入院したりお見舞いに来たりする知人との
葛藤というか
心の内にある黒いところに悩むというか
そんな感じ。

感想はというと、
いつもより笑いが少なかったのではないかしらと思う。
KERAさんのナンセンスコメディが大好きで、
座席の狭いスペースで
いつも身をよじらせるほど笑うのだけど。

多分それは、
いつも微妙なツッコミで笑わせる大倉を
主役にして、
わりとまじめな台詞しか言わせなかったからかもしれない。

やっぱりNYLONの笑いの中心は彼なんだな。

いつもストーリーとしては
暗くて重いKERA作品。
それをブラックな笑いで余韻を残さないのが
いいところなのだが。

その中でも微々としか出ていない三宅弘城に結構笑った。

とはいえ、
喜劇作家としての苦悩、
俺なんか面白いことなんか書けねぇんだよ!
みたいな感情は見事に
KERA自身の気持ちを表していて、
苦しいんだな、と思った。


全体的に笑ったところが
客席とずれていて、
笑いこらえられなくて困った。

自分が人より腹黒いから笑うところがずれるのかもしれない。

いつもより上演時間は短くて、
2時間30分。

カーテンコール、アンコールの拍手の中、
大倉はあの大きな体を折り紙みたいに半分に折り曲げてから、
また舞台裏へと消えていった。

また見に行く!
てかホワイトも見たかった!

おすすめです。



★★★★☆
- - - - -
NYLON 100℃ 32nd Session「シャープさんフラットさん
2008年9月16日(火)~10月19日(日)
下北沢 本多劇場

作演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演
【ホワイトチーム】
三宅弘城 松永玲子 村岡希美 廣川三憲 新谷真弓 安澤千草 藤田秀世 吉増裕士 皆戸麻衣 杉山薫 眼鏡太郎 大倉孝二
佐藤江梨子 清水宏 六角慎司 河原雅彦
【ブラックチーム】
大倉孝二 犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ 長田奈麻 植木夏十 喜安浩平 大山鎬則 廻飛雄 柚木幹斗 三宅弘城
小池栄子 坂井真紀 住田隆 マギー

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