2009-06-28

特別展「Story of ...」カルティエ・クリエイション めぐり合う美の記憶

Story of ... -Memories of Cartier Creations

ずいぶん前のことになるが、
カルティエのコレクションを見に上野まで行った。
初めて仕事帰りに汗だくになって美術館に行ったよ。

私はこういうブランドの展示というものに全く興味がなかったのだけど、
タダ券+吉岡徳仁の魅力に負けてしまった。

行ってみれば、おばさまがたの二重三重の列。

入ってすぐのティアラたちにため息。
ダイヤモンドのキラッキラッ具合は何にも打ち勝てない。
なんだろう。奥から奥から輝きが来る感じ。
ダイヤモンドなんて普段見ないので、圧倒。
本物見るとあれに取り付かれてしまう人の気持ちも分からないでもない。

メインの超でかいネックレス(ポスターにも使われてる)は
意外なことにマハラジャの男性用装飾具だったのですね。
これが一番よかったなぁ。

会場は真っ黒真っ暗で、
展示されている宝石の空間の奥にカルティエにまつわる「Story」を映し出し、
その奥にさらに向こう側の作品が見え、それをのぞくお客さんまで見えるという
不思議なつくり。
(向こうから覗いてるお客さんには別のStoryが見えている)

これが徳仁の作り出したかった世界なのだなぁと感心したのだけど、
映像を見入ってお客さんが立ち止まってしまうため、なかなか流れができず、
見辛い展示となってしまっていたのは残念である。

苦笑してしまったのは、
ずらーーーーっと数々のコレクションを見た最後に
部屋がいきなり真っ白になり、
徳仁デザインのCartier new香水の紹介の部屋が現れたことだ。

香水のボトルのみならず、
徳仁のたしかWaterという題名のガラスの椅子も展示されていて、
結局うまいこと徳仁自身を印象付ける宣伝となって
タダじゃ置かない徳仁様なのだなぁと思ったのでした。


でも総じて世界観のある素晴らしい展示でした。

追記...
同時開催で「阿修羅展」がやっていて、
とんでもない人気なので、そちらは入館40分待ちで、
なぜかCartierの方も閉館時間が長引いていた。

★★★★★
- - - - -
特別展「Story of ...」カルティエ・クリエイション めぐり合う美の記憶
2009/3/21-5/31

東京国立博物館
@5/27