"Home and Beauty"
突如ケラさんのお芝居が見たくなって、渋谷で当日券の状況を電話掛けて確認、
Bunkamuraに行ってみた。
お話しもまったく知らなくて、前情報なし、
松たか子、上の金子さんのポスターくらい!
7000円、2階一番奥の粗末な席。
案の定舞台小さかったけど、松たか子の声は十分すぎるくらいよく通るので、悪くなかった。
ストーリーは、世界大戦中のイギリス、
死んだ夫の親友と再婚した婦人(松たか子)の元に、
死んだはずの夫が死んでなくて生きて帰ってきて、図らずも重婚になってしまい、
どちらが婦人の夫として残るか?という話し。
婦人が美人でわがままで軽い女だから、
2人の夫とも別れたいんだか、戻りたいんだか、なすりつけあうのです。
サスペンス要素はゼロですが、イプセンよろしく、
離婚しかり戦争しかり、イギリスの社会風刺に満ち溢れてて
かなり面白い掛け合いでした。
私の中でのヒットは、松たか子の実母役の新橋耐子さん!!!
「男ははべらかしてなんぼ」を娘に植え付ける、声のふと~~~いお母さん!
こういう変わったお母さんいるいる。
ほんと面白かったわ。
松たか子はコミカルな動きも面白いし、多分役者として素直なのでしょう、
ケラさんの演出に素直に従ってるのが分かります。
だけど、彼女の独特の息吸う音が激しく聞こえる、超早口台詞回しは、
ちょっとToo Matchな気がしました。
「次の松たか子はもうちょっと先でいいや」みたいな。
まぁ総じて、ケラさん脚本よりはすっきりしていて、
見やすいお芝居だったと思います。
次のNYLONセッションにも期待!
追記...
原題が「Home and Beauty(故国と美人)」なのに対して、
アメリカ向けにつけたタイトルが「Too many husbands(夫が多すぎて)」なのが、
納得が行き過ぎる!っぽいな!
私は日本語タイトル、なかなかいいと思います。
★★★★★
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「2人の夫とわたしの事情」
シアター・コクーン
作:W.サマセット・モーム
演出・上演台本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:松たか子 段田安則 渡辺 徹 ほか
当日券あり!
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